原泰久先生の【キングダム】や、
2018年にアニメ化が決定している
【アンゴルモア〜元寇合戦記〜】、
【センゴク】といった歴史漫画が話題にあがることが多いですよね。
その中でも平安時代の煌びやかな貴族の生活を描いた作品が、
注目を浴びています。
それが灰原薬先生の【応天の門】、
平安京一の色男として名を馳せた在原業平と、
学問の神として親しまれる菅原道真がタッグを組んで、
平安京で起きる怪事件の数々に挑むクライムサスペンスを描いた作品です。
灰原といったら、
【名探偵コナン】の人気キャラクター、
灰原哀を思い浮かべる人もいると思いますが、
同じ苗字でも薬の方ですよ!
そんな同じ苗字繋がりから、
灰原薬先生は青山剛昌先生の漫画家生活30周年記念本に、
お祝いのイラストを寄稿されています。
今後の活躍が期待されている漫画家ですが、
まだ灰原薬先生のことを知らない人に知ってもらうためにも、
今回色々調べてきましたので、
一緒にチェックしてみましょう♪
(主な内容)
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灰原薬 プロフィール
灰原薬 プロフィール | |
ペンネーム | 灰原薬 (はいばらやく)
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本名 | 不明 |
生年月日 | 不明 |
血液型 | 不明 |
身長 | ― |
学歴 | 不明 |
出身 | 不明 |
デビュー作 | とかげ (2006年「コミックZERO-SUM」) |
主な作品 | ≪連載作品≫
≪ゲスト参加作品≫
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受賞歴 | 【応天の門】
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※2017年12月現在
灰原薬先生のプロフィールなどについて調べてみましたが、
公開されている情報が少ないため、
残念ながら目立った情報がありませんでした。
歳はいくつなのか?
ですら、
生まれた年どころか誕生日も不明となっています。
まあデビューが2006年ということなので、
今(2017年現在)は、
若くして10代でデビューしたとすれば
20代後半か、
もう少し後のデビューなら、
年齢が30代という可能性が強い言えます。
また灰原薬先生は、
情報が少ないながらもこんなエピソードがあり、
灰原薬先生はいくえみ綾先生のファンということで、
担当編集者の方にお願いして、
サインをもらったことがあるそうです。
さらにペットとしてジャンガリアンハムスターを飼っていて、
「もちお」君という名前を付けて可愛がっています。
付けた名前がまた可愛らしいですよね!
小柄ながらもまるっとしたフォルムのハムスターに、
焼いたらぷっくりと膨らむお餅を連想させる名前を付けるところから、
もしかして灰原薬先生は食いしん坊なのかもしれませんw
灰原薬の性別は?
情報が少ないので性別もわかりにくい灰原薬先生ですが、
気になる性別は女性です。
ネットで灰原薬先生を調べると、
女性の後ろ姿の、
灰原薬先生と思えるような姿の人の画像があるので、
女性だということは、
すぐにわかると思いますし、
また作品を読んだことがある人なら、
作品の雰囲気からなんとなく女性ではなかろうか?
と感じていた人も多いのではないでしょうか。
絵柄もどこか色っぽさが際立つような絵柄で、
特にうつむき加減の男性の横顔や、
感情がこもった目線が非常に特徴的です。
女性特有の視点で描かれる男性の色気は、
オノ・ナツメ先生や雲田はるこ先生にも匹敵すると、
筆者は個人的に感じています。
灰原薬、結婚はしてるの?
今後の活躍が期待される漫画家なだけに、
結婚されているのか気になりませんか?
個人的にも気になったため調べてみましたが、
残念ながら結婚に関する情報は一切公開されていませんでした。
情報がほぼない漫画家さんなので、
もしかしたら結婚されているのかもわかりません。
発表作品の【回游の森】では、
特殊な性癖をもつ人々が誰にも言えずに周囲から疎外感を感じながらも、
周囲に合わせて生きていこうとする物語を描いているだけに、
灰原薬先生にもそんな秘密があるのかも・・・と、
気になるところです。
まぁ思いついた性癖を作品として吐き出しているだけかもしれないので、
なんともいえませんが、
作品に鬱憤などをぶつけることで発散できていると考えたら、
そんなに結婚に支障が出るような性癖があるわけではないでしょう。
灰原薬、おススメの作品
次は灰原薬先生のおススメの作品を2つ紹介します。
まずひとつ目は、
灰原薬先生の代表作の【応天の門】です。
応天の門 1巻【電子書籍】[ 灰原薬 ]
本作は平安京を舞台に、
軽薄ながらも歌詠みの才に恵まれた色男の在原業平と、
洞察力に長け、数多くの書物から得た知識を持っているが、
人と馴れ合うことが嫌いなため、
ぶっきらぼうな物言いをしてしまう菅原道真がタッグを組んで、
都で起きる怪事件を解決するというクライムサスペンス作品です。
軟派な業平とまじめで勉学にしか興味がない道真という、
正反対の2人がぶつかり合いながらも、
それぞれの弱点を補って事件を解決する様は、
バディものの王道とも呼べる作品に仕上がっています。
本作に出てくる怪事件は、
妖怪や鬼といった物の怪の類が引き起こしていると思われていましたが、
実際には科学現象や人間の力によって発生したものであると突き止める、
といったパターンになっています。
豊富な知識を持つ道真が、
業平に嫌々ながらも突き合わされて、
鋭い洞察力によって科学的アプローチで解決します。
業平はというと、
事件の被害にあった女性の心の傷を癒したり、
言葉足らずで反感を買ってしまう道真のフォローをする、
といった役割分担がされているのも、
本作の魅力です。
まぁ事件解決の8割は道真の力によるものなので、
「おい、業平!何やってんだよ!!」
とツッコみたくなる読者は多いかもしれませんね。
しかし業平の女性に対する心遣いや、
女性のみならず自身を敵視してくる輩ともうまくかわして付き合う術は、
コミュ力を重要視される現代では非常に参考になりますよ。
そしてどんなに女たらしの業平でも、
別れることになっても女性を泣かせるといったことはないというのが、
業平の人間力の高さを物語っています。
なかでも筆者が本作で印象に残っているエピソードが、
兄の死の真相を知った道真が家出をして船で明石まで行くも、
行った先が干害に苦しむ地域だったのです。
その地域に住む人々は掘っても掘っても水が出ないため、
人柱を立てることまで考えていました。
何の根拠もなく神に縋って、
意味のない犠牲を出させないために、
道真が初めて自らの意思で、
培ってきた自分の知識を人のために使うのです。
そしてこの経験から知識があっても、
人の為に役立てなければ意味がないことを身をもって知るのです。
ツンツンした生意気な道真が大きく成長するきっかけとなるこのエピソードは、
個人的に一番好きですね!
最後に道真をからかう業平が、
思いもよらず道真にまた弱みを握られてしまうところも、
たまりません。
2つ目のおススメ作品は【回游の森】です。
回游の森【電子書籍】[ 灰原 薬 ]
本作は人には言えない性癖を隠して生活する人々を扱った作品です。
作中に登場する人々が秘密を知られるのに怯えながらも周囲に溶け込み、
できる限り浮かないように生活している様子が、
非常にリアルで物語に引き込んでくれます。
ロリータコンプレックスを姪っ子に告白したことで、
姪っ子の口からそのことをばらされるのではないかと、
ヒヤヒヤするといった話。
他にも、
爬虫類など変温動物のヒンヤリとした体温を感じることでしか、
心の安定を保つことができないことに悩む男性を扱った話など、
非常にマニアックながらも気になるものばかりです。
特に個人的に気になったエピソードが、
変温動物を抱きながらでないと安心して眠れない男性が、
自分でも耐えられる体温をぬくもりを持つ女性を探しながらも、
なかなか見つけられずに思い悩むというエピソードは非常に印象に残っています。
だいぶマニアックな作品ですが、
是非多くの人に読んで欲しい1作です。
作品の雰囲気としては沙村広明先生の短編集に近いので、
沙村広明先生のファンの方にもおススメできる作品です。
その代わり、
沙村広明先生の作品のようにぶっ飛んだ、
SF展開やコミカルなネタなどはないので注意してくださいね!
長くなりましたが、
灰原薬先生とおススメ作品について調べてみましたが、
いかがだったでしょうか?
まだ知らない人の方が多い、
これからの活躍が期待される漫画家の灰原薬先生ですが、
少しずつ個人的な情報なども公開してくれたらなー、
と思います。
これからも灰原薬先生を応援していきましょう!