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ハロルド作石のRiNは打ち切りだった?今現在の新作やおススメ作品を紹介

皆さん、
音楽を扱った漫画といったら何を思い浮かべますか?

ジャズが好きな方なら【BLUE GIANT】や【坂道のアポロン】、
クラシック好きなら【ピアノの森】【のだめカンタービレ】【四月は君の噓】、

ちょっとマニアックなところで、
津軽三味線を扱った【ましろのおと】などがありますよね?

でも最も名前が挙がる音楽漫画といったら、
ハロルド作石先生の【BECK】ではないでしょうか?

ハロルド作石先生の最大のヒット作にして、
テレビアニメ化と実写映画化で話題を呼んだ作品です。

特に実写映画では、
メインとなるバンドメンバーのキャスティングが、
原作のイメージに近かったことで、
漫画原作の実写映画としては珍しく成功を収めた作品といえます。

今回はそんな代表作を持つ、
ハロルド作石先生を紹介します。

【BECK】の後に連載していた【RiN】が2016年に完結しましたが、
その終わり方から、
「打ち切りなのか?」と疑いを持つ読者さんが非常に多いので、
その真相を探るべく調べてみました。

他にもハロルド作石先生の現状や、
新作が気になりますよね?

もちろん、
それらについても調べてみたので、

一緒にチェックしてみましょう♪

(主な内容)

  • ハロルド作石 プロフィール
  • ハロルド作石、おススメの作品を紹介
  • RiNは打ち切りだった?その真相は?
  • ハロルド作石、今現在の活動について(新作紹介)
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ハロルド作石 プロフィール


(YouTubeより引用・加工)

ハロルド作石 プロフィール
ペンネーム ハロルド作石
(はろるどさくいし)
本名 作石貴浩
(さくいしたかひろ)
生年月日 1969年3月16日
血液型 AB型
身長  ―
学歴 愛知県立守山高等学校 卒業
出身 愛知県春日井市出身
デビュー作 そうはいかん
(1987年「週刊ヤングマガジン」※作石智祥名義で発表)
主な作品 ≪連載作品≫

  • ゴリラーマン
    (1988-1993「週刊ヤングマガジン」)
  • サバンナのハイエナ
    (1994「週刊ヤングマガジン」)
  • バカイチ
    (1994-1995「週刊ヤングマガジン」)
  • ストッパー毒島
    (1996-1998「週刊ヤングマガジン」)
  • BECK
    (1999-2008「月刊少年マガジン」)
  • 7人のシェイクスピア
    (2010-2011「ビッグコミックスピリッツ」、2016-「週刊ヤングマガジン」)
  • RiN
    (2012-2016「月刊少年マガジン」)

≪読み切り作品≫

  • 君はあの時、虎の目をしていた。
    (1996 ※作石一徹名義で投稿、【RiN】14巻に収録)
  • そうはいかん
    (1987「週刊ヤングマガジン」※作石智祥名義で発表、【RiN】14巻に収録)
受賞歴 【君はあの時、虎の目をしていた。】

  • ヤングマガジン 月間賞 奨励賞(1986)
    ※作石一徹名義での受賞

【そうはいかん】

  • 第17回ちばてつや賞 優秀新人賞(1987)
    ※作石智祥名義での受賞

【ゴリラーマン】

  • 第14回講談社漫画賞 一般部門受賞(1990)

【BECK】

  • 第26回講談社漫画賞 少年部門受賞(2002)
元アシスタント SP☆なかてま、間中信行、渡辺潤、マーチン角屋、柴田ヨクサル、ジョン・K・ペー太、佐久間力

※2017年11月現在

ハロルド作石先生といえば、
作品内でよくみられる格闘技やプロレス、
三国志の小ネタが特徴的です!

しかもBECKで散見されるロックスターたちの仕草を、
キャラクターがトレースしたような描写を再現するなど、
憎い演出をしてくれるその裏側には、
鋭い観察眼と磨き抜かれたセンスによるものが大きいんでしょうね!

そしてプロフィールを見て驚いた方も多いかもしれませんが、
【BECK】や【RiN】の絵柄からは想像できない、
まさかの48歳(2017年)とは思えませんよね。

その衰えぬ感性、
羨ましいです。

【BECK】の印象が強いため、
おしゃれで今時な感じを想像しますし、
実際のハロルド作石先生も長身で細身ですらっとしてますが、

Tシャツから除く腕は程よく筋肉質で、
さすがプロレスと格闘技ファンなだけあります。

ハロルド作石先生の作品というと【BECK】を筆頭に、
デビュー作にしてファンが多い【ゴリラーマン】や、
野球漫画の【ストッパー毒島】、
現在連載中の【7人のシェイクスピア】は歴史漫画と、
ジャンルを超えて、
多くの引き出しを持っていることが窺えます。


ストッパー毒島1巻【電子書籍】[ ハロルド作石 ]

そんなハロルド作石先生のもとで、
アシスタントとして力を付けた人達が、
続々と独り立ちしているんです。

中でも渡辺潤先生は、
未解決の三億円事件を扱った、
【三億円事件奇譚 モンタージュ】がヒットしました。

他にも柴田ヨクサル先生は、
【エアマスター】や【ハチワンダイバー】といった、
ヒット作を生み出しています。

そして極め付けが、ジョン・K・ペー太先生。
この方はどうやら成人漫画のジャンルで活躍しているようで、
出版社からは「透視エロ画像のマエストロ」と評されているとのこと。

弟子の中から巨匠(マエストロ)と呼ばれる人物を輩出するとは
さすがハロルド作石先生です!あっぱれ!!

最後が若干3段オチみたいにネタっぽくなってしまいましたが、
次は、ハロルド作石先生のおススメ作品を紹介していきますよ!

 

ハロルド作石、おススメの作品を紹介

ここからは、
ハロルド作石先生の作品でおススメを3つ紹介します。

まずひとつ目のおススメは【BECK】です!

BECK1巻【電子書籍】[ ハロルド作石 ]

この作品は発表作品の中で最大のヒット作です。

簡単にあらすじを説明すると、
冴えない普通の男子中学生のコユキが、
帰国子女のバンドマンで少し危険な感じのする少年・竜介と出会ったことで、
竜介が率いるバンド「BECK」に加入して、
様々なトラブルに巻き込まれながらも、
世界に通用するバンドに成長していくという物語です。

本作を読んでバンドを始めたという人は多いのではないでしょうか?

2000年代のインディーズバンドブームを牽引した漫画、
といっても過言ではないでしょう。

では何故本作が強い影響力を持つようになったのかというと、
その理由の一つとして、
作中のライブシーンの見せ方・演出やコマ割りカメラワークなどが、
実際にバンドに密着したドキュメンタリー映像を見ているようなリアルさと、
カッコよさで表現されているのがひとつの要因です。



出典:【BECK】5巻、【BECK】10巻、【BECK】34巻

 

この思わず息をのむような、
実際にライブ会場にいるような感覚を
あじわうことができます。

そして本作の見どころとしてあげたいのが、

実在するロック界のレジェンドともいえる、
バンドマンたちのオマージュとして、
作中のキャラクターたちが、
ロックスターたちの動きをトレースしているシーンがあります。

例えばコユキが手を後ろで組んで歌う姿は、
OASISのリアム・ギャラガー。

BECKのフロントマンでラッパーの千葉が、
直立してジャンプしながらラップをする様はエミネム。

BECKのリーダーで、
上半身裸で両足を大きく開いてパワフルに演奏する姿は、
Red Hot Chili peppersのフリー。

この他にも各エピソードの扉絵に使用されているイラストは、
実在するバンドやミュージシャンの名盤のジャケットをオマージュしています。
これは音楽好きなら痺れますよね!


出典:【Definitely Maybe】OASIS

出典:【BECK】10巻

 

そして大事なキャラクターたちが織り成す人間模様が、
ほんの些細なすれ違いから、
イジメやバンドの解散騒ぎに至るなど、
非常にリアルに描かれいて、
読者を飽きさせません。

個人的に気に入っているエピソードは、
本作の裏の主人公ともいえるコユキの水泳と、
ギターの師匠である斎藤さんに関するものです。

とにかく彼のキャラクター性自体が、
40代の独身貴族で風俗が大好きという、
どうしようもない人に見えるのですが、
実は水泳五輪強化選手の経歴があり、
人に教えられるほどのギターの腕前を持っていたりと、
どうにも評価に困る人物だけどどこか憎めず、
人を導く力がある不思議な魅力があるキャラクターなんです^^

出典:【BECK】3巻

まだまだ語り足りませんが、
長くなるのでこの辺で切り上げることにしますw

おススメなので是非読んで欲しいですが34巻と長いので、
時間のない人は魅力的なライブシーンが収録されている、
10巻と33巻、34巻を読めば、
それだけでも本作の魅力に気付くことができますよ!

BECK10巻【電子書籍】[ ハロルド作石 ]

BECK33巻【電子書籍】[ ハロルド作石 ]

BECK34巻【電子書籍】[ ハロルド作石 ]

 

ふたつ目のおススメは、
初の連載作品である【ゴリラーマン】です。

ゴリラーマン(1) (ヤングマガジンコミックス)

この作品は、
無口で無表情なゴリラ顔の主人公・池戸貞治(ゴリラーマン)が、
白武高校に転校してきて不良グループの藤本たちと過ごす日常や、
他校の不良グループとの抗争に巻き込まれるといった騒動を描いた、
コメディ作品です。

ゴリラーマンというヒーロー物みたいなタイトルですが、
これは主人公の池戸貞治がゴリラ顔であることから名づけられた、
ニックネームであって決してヒーローではありません(笑)

そしてコメディ作品といっても、
決して大笑いするほどのネタはなく、

高校生の平坦でささやかながらも地味に笑えるネタが詰め込まれています。

また不良高校生を描いているだけに喧嘩のシーンも描かれていますが、
他の不良漫画と違って、
喧嘩中に啖呵を切ったりカッコいい捨て台詞を吐いたりせず、
あくまでも淡々と描いているのが特徴的です。

またゴリラーマンが無口・無表情であるがゆえに、
他人から勘違いされているため時間をかけて、
少しずつ周囲に自分がどういう人間なのかが広まっていくといった描写も、
妙に現実的で好感がもてます。

ゴリラーマンの強いくせに不器用なため、
よく人から勘違いされてトラブルをおこしてしまうといった悩みや、
人に本当の自分をわかってもらえないもどかしさを、
手のアップなどの独特なカメラワークで表現しているところも、
実写映画のような演出を取り入れていて、
それが妙に哀愁が漂っていて印象的なんです。

どこか悲哀の念を感じさせるような描写は、
一見の価値があります。

 

三つ目のおススメは、
【7人のシェイクスピア】です。

7人のシェイクスピア(1)

この作品は2010年から2011年までは、
小学館の「スピリッツ」で連載されていたもので、
2016年からは講談社に移籍して連載を再開している作品です。

タイトルからわかるようにシェイクスピアを描いた作品ですが、

本作では「もしも、シェイクスピアが手掛けていた作品が複数人の分業に
よって作り出されたものだったら」という構想から作られた、
歴史物のフィクションです。

シェイクスピアの作品は多くの人に親しまれているけど、
シェイクスピア自身について書かれた書物が少ないことから、
謎多き人物として実際に学説で別人説も出ていて、
この謎に興味を持ったことが、
本作を手掛けるきっかけになったといいます。

そしてハロルド作石先生の奥様がシェイクスピアの作品が好きだったことが、
シェイクスピアに興味を持つきっかけだったそうです。

本作は売れない劇作家のランス(改名前はウィル)と、
商才に長けた行商人のワース(改名前はジョン)、
予知能力と類稀な詩の才能を持つ中国系の移民の少女リー、
ランスとワースの使用人で実はカトリックの司祭で、
聖書や神話について膨大な知識を有するミル(本名はトマス)の4人が、
ロンドンへ向かいそれぞれの個性を生かして、
さらなる個性を持った仲間を集めながら、
シェイクスピアとして芝居を完成させるというのが、
大まかなあらすじです。

ハロルド作石先生の作品によく用いられる、
スピリチュアルな要素も含みつつ、
当時の時代に基づいた宗教弾圧や時代背景の描写が、
資料や想像を基にしたものとはいえ魅力的に表現されています。

さらにランスやワースといった仲間たちが、
お互いの長所を活かしつつ助け合って、
少しずつ作品の精度をあげていく様子は、
ついつい応援せずにはいられません。

2017年11月現在も連載中なので、
これからの展開に目が離せない注目作品ですよ!

ここまで長くなってしまいましたが、
次は【RiN】の読者の皆さんが最も気になるであろう、
完結についての真相を調べてみました。

 

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RiNは打ち切りだった?その真相は?

皆さん、
【RiN】の最終巻14巻は読んだでしょうか?

RiN14巻【電子書籍】[ ハロルド作石 ]

読んだ方の多くがその終わり方に、
「これで終わり?」と思った人が多いのではないでしょうか?

筆者もそのうちの一人でした。

ネタバレになるので詳細は描きませんが、
今までの謎の存在だったカラスのヤッさんの正体といった謎や、
伏線はわかりやすく回収できていたので、
モヤモヤすることはありません。

しかし伏線を回収後に「これから面白くなるぞー!」というところで、
突然ぶった切られるように完結してしまいます。

まるで電話で相談をしている時に突然切れてしまったみたいな、
物足りなさが残っている感じがしてなりません。

個人的にもこの終わり方が打ち切りで仕方なくなのか、
それとも最初から「最終回の終わり方はこれだ」と決まっていたのか、
気になったので調べてみました。

ハロルド作石先生や担当の編集者の方によるコメントを探してみましたが、
残念ながら見つかりませんでした。

ここからはあくまで筆者の憶測ですが、
伏線の回収は若干駆け足気味だったけど行えていたことを考えると、
想定していた通りの終わらせ方だったのではと思います。

14巻の約4分の1がデビュー前の読み切りになっているのを考えると、
想定していた回よりも早く最終回を迎えることになったのかと思われます。

しかしこれは、
おそらくではありますが、
打ち切りではないと筆者は考えています。

なぜならハロルド作石先生は【RiN】完結後に、
同じ講談社ですが掲載紙を「月間少年マガジン」から、
古巣の「週刊ヤングマガジン」に移っているんです。

さらに新連載としてスタートするのは、
小学館の「スピリッツ」で連載していた【7人のシェイクスピア】。

違う出版社からの続編連載ということで、
作者と各社各雑誌の担当編集で準備が必要だったために、
想定より早く【RiN】を完結させる必要に迫られたのでは・・・?

というのが筆者なりの見解ですが、
皆さんはどう思われますか^^?

 

それでは最後に、
上記でも若干触れている今現在のハロルド作石先生の活動と、
新作について触れてみようと思います。

 

ハロルド作石、今現在の活動について(新作紹介)

【BECK】【Rin】と長年に渡って、
「月刊少年マガジン」の看板を務めたハロルド作石先生ですが、

【RiN】の完結後はどうしているの?
と思っている方もいるでしょう。

でもご安心ください。

ハロルド作石先生は今現在も、
新作を描き続けてくれています!

しかも漫画家デビューを果たした古巣である、
「週刊ヤングマガジン」に掲載紙を移して連載しています。

そして2017年11月現在連載中の作品というのが、
以前小学館の「スピリッツ」で連載していた、
【7人のシェイクスピア】の続編なんですね。

7人のシェイクスピアNON SANZ DROICT 1

タイトルを、
【7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT】に変更していますが、
内容は「スピリッツ」連載分の第1部を引き継ぐ形で、
第2部として舞台をロンドンに移して、
ランスとワース、リーの物語が紡がれます。

そして注目すべきは第1部では4人しかいなかった仲間が、
第2部では新たな仲間が加わりタイトル通り7人になるんです。

どうでしょうか?
これだけでなんだかワクワクしませんか?

さてどんな特技を持つ仲間で、
どんな役割をこなすのか気になりますよね?

それは実際に自分の目で確認してみて欲しいと思います^^

現在第2部もまだ3巻までしか出てないので、
第1部全6巻と合わせても9巻なので、
今から一気読みするにはちょうどいい分量だといえます。

この機会にぜひ、
【7人のシェイクスピア】シリーズ、
読破してみませんか。

ハマって一気に読んでしまうこと、
間違いありません☆

 

またまた長くなってしまいましたが^^;
ハロルド作石先生のことについて、
今回は作品を中心に語ってみました。

筆者はプロレスや格闘技音楽といろんなジャンルに精通して、
作品内で小出しして読者に元ネタを探らせるスタイルが、
個人的にたまらなく好きなんですよね。

ちなみに改めてハロルド作石先生を調べてみて気付いたのですが、
デビュー当時の絵柄と現在の絵柄がだいぶ変わっていることに、
非常に驚かされています。

とはいえ、
ハロルド作石先生はデビューして30年になりますので、
この長い年月の間に絵柄が変化するのは当然ですよね。

そして最新作の【7人のシェイクスピア】シリーズでは、
発表作の中でも唯一の歴史物ということで、
個人的に非常に期待しているので、
これからの展開が非常に気になります!

作品を見ただけでははわかりませんが、
2017年11月時点でまさかの48歳ということなので、
どうか健康に気を付けて、
多くの読者が納得いく完結を迎えることができるよう、
祈っていますので、
この先も頑張って漫画を描き続けて欲しいですね。

これからもハロルド作石先生を応援していこうと思います。

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