突然ですが、
皆さんはカッコいいな~と思う、
漫画の中に登場する印象的な台詞や、
作品を一言で言い表したキャッチコピーの作品ってありますか?
数ある漫画作品の中でも、
そのコピーがダントツで素晴らしいと思うのが、
皆川亮二先生の代表作【ARMS】と【D-LIVE!!】です。
「力が欲しいか?力が欲しいならくれてやる!」
出典:「ARMS」より抜粋
「お前に生命を吹き込んでやる! お前に魂があるなら答えろ!」
出典:「D-LIVE!!」より抜粋
カッコいいですよね~!
今回はこのコピーを生み出した皆川亮二先生に注目してみます!
皆川亮二先生の作品といえば、
男子中高生から絶大な支持を得ていますが、
作品の何が男子中高生を惹きつけるのか?
気になりますよね??
他にも皆川亮二先生といえば画力が高く評価されているので、
どんな絵を描かれてるのかも、
一緒にチェックしてみましょう♪
(主な内容)
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皆川亮二 プロフィール
皆川亮二 プロフィール | |
ペンネーム | 皆川亮二 (みながわりょうじ) |
本名 | 本名は非公開 |
生年月日 | 1964年7月5日 |
血液型 | ― |
身長 | ― |
学歴 | ― |
出身 | 東京都墨田区出身 |
デビュー作 | HEAVEN (1988年「週刊少年サンデー」) |
主な作品 | 《連載作品》
《読み切り作品》
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受賞歴 | 【HEAVEN】
【ARMS】
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アシスタント | 《元アシスタント》 夏目義徳、森尾正博、並木洋美 |
備考 |
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※2017年9月現在
皆川亮二先生が発表している連載作品を見てみると、
どの作品もコアなファンがついていて、
コンスタントに売り上げがあるのが特徴的なんですよね。
特に初の連載作品の【スプリガン】や、
小学館漫画賞を受賞した【ARMS】は完結後の今でも、
ネット掲示板やまとめの「おススメ漫画一覧」スレッドで、
頻繁に見かけます。
それなのに作者の皆川亮二先生の知名度は、
一般的にはそれほど高くないといえます。
さすがに漫画好きの人達からは絶大の知名度を誇っていますが、
女性からの知名度が著しく低いように思います。
その原因は、
おそらく顔出しやメディアへの出演をすることがないから、
というのが一番でしょう。
女性からの知名度の低さを考えた時に、
筆者が皆川亮二先生の作品を読んで気付いたのが、
作品に登場する設定や兵器・乗り物など、
どれも思春期真っ盛りの中高生の大好物で、
カッコいいものが数多く登場していて、
一般的な女性があまり興味を持つことはない分野に特化していることに、
気付きました。
つまり皆川亮二先生の作品の特徴として、
女子力を無視して、
男のロマン(中二的要素)を追及した、
男ウケ狙いの作品なんです!
かといって、
女性ファンがいないかといったらそんなことはなく、
熱狂的な皆川亮二先生の作品のファンという女性も、
数多くいるんですよ!
その理由は魅力的なキャラクターと、
主人公が立ちはだかる困難に知恵を振り絞って乗り越える、
王道漫画の熱さが作品に込められているからでしょう。
そして女性にも受け入れられる最大の魅力といえば、
皆川亮二先生の高い画力があるからといえます。
では次は、
皆川亮二先生の気になる画力を、
実際の画像を見ながらチェックしてみましょう。
皆川亮二の画力がスゴイ!
「漫画家だったら絵が上手いのは当然じゃん」
と思う人もいるでしょうが、
皆川亮二先生の絵の何が読者を惹きつけるのか?
そしてどうして画力を高く評価されているのかについて、
チェックしていきます。
まずは【D-LIVE!!】から、
砂漠を走るトラックと追走するラリーカーと、
オートバイの疾走感が表れている大ゴマです。
出典:【D-LIVE!!】2巻より抜粋
このシーンでは巻き上がる砂煙と排気口から吹き出す排気ガス、
地面を力強く踏みしめて回転するタイヤに、
トラックやラリーカーといったメカニックの細部まで、
細かく描きながらも疾走感を失わない筆致は見事ですよね。
続いては【ADAMAS】から、
筆者が個人的に気に入っている表紙を3つ。
出典:【ADAMAS】1、4、5巻より抜粋
この3つの表紙絵からわかるように、
人物も非常に表情が豊かで、
女性キャラは凛としてかわいらしさも表現されていて、
男性キャラは力強く描かれていますよね。
特に4巻の表紙を飾っているサエコ・ミレイは、
匂い立つような妖艶さが上手く表現されています。
そして5巻の表紙のジェネラル・ジンは、
見るからに強そうで、
なんだか野心を感じる表情が窺えて魅力的ですね!
皆川亮二先生の作品はどうしても男ウケを狙った作風ですが、
女性キャラクターを描くのが苦手とかいう訳ではないのが、
これでよくわかりますね!
他にも紹介したい画像はたくさんあるんですが、
それは自分で皆川先生の作品を読んで確かめることを、
ぜひおススメします^^
ということで、
次は皆川亮二先生のおススメ作品を紹介します。
皆川亮二、おススメの作品
ここからは筆者が選んだ皆川亮二先生のおススメ作品を、
3作品紹介していきますね!
まず1つ目が【スプリガン】です。
スプリガン〔保存版〕(1)【電子書籍】[ たかしげ宙 ]
皆川先生の初連載作品でありながら作品は、
皆川作品の源流とも呼べる名作です。
簡単にあらすじを紹介すると、
世界各地に眠る現代の科学力を上回る超古代文明の遺産、
「オーパーツ」を巡って、
研究して利益を生もうとする権力者や団体と、
「オーパーツ」を守り封印することを目的とした組織、
「アーカムに所属する「スプリガン」と呼ばれる、
トップエージェント達の物語です。
主人公はアーカムのスプリガンの一人である、
御神苗優(おみなえゆう)の戦いがメインで描かれています。
この作品の見どころはというと、
優が作戦の時に身につける身につけたものの、
筋力の30倍もの力を発揮することができる、
「A.M(アーマード・マッスル)スーツ」と呼ばれるパワードスーツと、
超古代文明の研究の成果により生み出された精神感応金属、
「オリハルコン」を使用したナイフや、
自分の血を見ることで獣人化する獣人、
「ライカンスロープ」の子孫といった、
中二的要素満載なところでしょう。
そしてロマンを感じる世界各地のトレジャーハントに、
各組織の思惑が絡み合うストーリーはハマっちゃいますよ!
印象に残ったシーンを紹介したいのですが、
いかんせん読んだのが学生時代で原作が手元にないため、
ぼんやりとしか思い出せないのが残念です。
でもお気に入りのキャラを上げるとしたら、
ベタですが獣人の子孫でスプリガンの、
ジャン・ジャックモンドですね!
ジャンは端正な顔立ちをした美少年ながら、
フランスのスラム街に捨てられているところを拾われて育ったことから、
気性の荒さが目立つのですが、
この見た目と中身のギャップがたまりません!
また物語が進む中で、
獣人としての力をコントロールできない自分の未熟さに思い悩みますが、
それを克服して乗り越えようとする姿が非常に印象に残っています。
次のおススメ作品は、
皆川亮二先生の作品の1番の大ヒット作、
【ARMS】です!
ARMS(1) (少年サンデーコミックス)
この作品でも、
もちろん男子が大好きな中二要素はふんだんに盛り込まれていて、
人体移植型の金属生命体がプログラムされた人格を持っていて、
ナノマシン兵器として主人公たちに宿っています。
もうこの時点で中二心がウズウズしますよね。
ナノマシン兵器自身に自我がるとしたら、
もちろん移植された人間の感情に呼応して暴走もしちゃうんです!
暴走といったら、
思春期は大好きですよね!
思春期の頃って自分の感情を上手くコントロールできなくて、
思いもよらぬ行動に出てしまい、
暴走することがありますもんね。
おそらく思春期の少年たちが、
暴走する人やロボットが登場する作品に惹かれるのは、
自分自身と重ねているからなんでしょう!
それか現実ではできないことを作品の中で、
代わりに暴れる姿を見てすっきりするからかもしれませんね!
話がそれちゃいましたが、
この作品の見どころを紹介すると、
ナノマシン兵器に組み込まれた自我とも呼べるプログラムが、
「不思議の国のアリス」に登場するキャラクターをモチーフにしてある点です。
「ジャバウォック」、「ナイト」、「ホワイトラビット」、
「クイーンオブハート」、「バンダースナッチ」…etc
どうでしょうか?
童話に登場するキャラクターを英語にするだけで、
こんなにもカッコよくなって中二感が増す不思議。
次々と現れる強敵と、
主人公たちが自らの中に宿された制御できない強力な力を、
次第に抑えられるだけの精神力を身につけていく過程が、
少年漫画の王道を突っ走っていて本当に面白いですよ!
最後のおススメ作品は、
【PEACE MAKER】です。
PEACE MAKER(17) (ヤングジャンプコミックスウルトラ) [ 皆川亮二 ]
この作品は小学館から集英社に移籍して1作目の作品です。
今までの皆川亮二先生の作品と一線を画していて、
基本的に現代を舞台にした作品を描いていた皆川亮二先生が
初の西部劇に挑戦した作品です。
この作品は銃の早打ちを主に描いた作品ですが、
それだけに留まらず勝負の後に残る怨恨といった、
人間模様もよく描かれています。
そしてコミックスの表紙を見てみれば分かるかと思いますが、
単純にカッコいいんです。
絵だけじゃなく、
ストーリーも”ホワイトウィング”という銃を持つだらしない主人公、
ホープ・エマーソンが、
対を成す銃”ブラックウィング”を持つ兄、
コール・エマーソンを探すというものです。
主人公のホープが「不殺」を信念としていて、
相手の身体に当てるだけなら簡単なのに、
その信念から相手の武器や、急所を避けて打ち込むスタイルには、
男のロマンが詰まっています。
とにかく、
カッコいい男が見たいという人にはおススメですよ!
長くなってしまいましたが、
皆川亮二先生について、
わかっていただけたでしょうか?
皆川亮二先生に関する情報が少なかったため、
筆者の感想が主になってしまいましたが・・・
皆川亮二先生の作品は前もって情報を得て読むよりも、
実際に読んで画力の高さや、
少年たちを魅了する男のロマンをその身で実感して欲しいです!
作中に描かれる組織同士の思惑や兵器の説明、
外連(けれん)味なしの科学現象のリアルさに、
若干難しさを感じることもあるかもしれませんが、
最後までエンターテインメントとして楽しめる作品ばかりなので、
知らないうちに皆川亮二先生の作品にハマること間違いなしですよ。
皆川亮二作品にハズレなし!!
というわけで、
これからも引き続き皆川亮二先生を応援していこうと思います!