トレンディドラマの原作者として、
一躍有名になった漫画家というと、
おそらくこの人を思い浮かべると思います。
柴門ふみ先生!
筆者も90年代ごろから柴門ふみ先生の漫画を読むようになり、
とってもハマった時期がありましたが、
現在はどんな作品を描いているのでしょうか?
また柴門ふみ先生といえば、
同じ漫画家でもある弘兼憲史先生とご結婚されており、
夫婦であることでも有名ですが、
お2人のことを調べると夫婦仲が上手くいっていないのでは?
という話を見かけたので、
以前書いた弘兼憲史先生の記事でもその事について触れてみたものの、
今回柴門ふみ先生を中心にして調べてみたところ、
また違った夫婦のあり方について語っていたので、
実際のお2人の関係についてや、
そして柴門ふみ先生のプロフィールも合わせて、
チェックしてみましょう♪
(主な内容)
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柴門ふみ プロフィール
柴門ふみ プロフィール | |
ペンネーム | 柴門ふみ (さいもん ふみ) |
本名 | 弘兼準子
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生年月日 | 1957年1月19日 |
血液型 | ― |
身長 | ― |
学歴 |
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出身 | 徳島県徳島市 |
デビュー作 | クモ男フンばる! (1979年「週刊少年マガジン増刊号」) |
主な作品 |
※主な漫画作品のみ記載してます |
受賞歴 |
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備考 |
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※2017年12月現在
柴門ふみ先生というと、
ドラマ化された作品というのが実に多いのですが、
そんな有名な作品以外にも、
実に多くの漫画を手掛けていることから、
本当にキャリアの長い漫画家だということがよく分かります。
ところで女性漫画家でありながら、
その活躍のほとんどは「ビッグコミックスピリッツ」などといった、
青年誌での活躍が多いですよね?
絵柄にしても、
少なくとも少女漫画向けの絵柄とは違っていて、
そしてこれまでも柴門ふみ先生の漫画は、
女性向けの漫画雑誌ではあまり見かけることが少ないことから、
もしかしたらドラマを見て原作の漫画を知ったという、
女性ファンも多いのではないかと思うのですが。
そんな柴門ふみ先生は、
幼い頃から漫画を描くのが趣味だったそうですが、
影響を受けた漫画として、
一条ゆかり先生の【デザイナー】を挙げているので、
これにはちょっと意外でしたね^^
さて大学在学中は漫画研究会に所属し、
同人誌活動をされていた柴門ふみ先生は同時に、
弘兼憲史先生のアシスタントを務めます。
この出会いが後に結婚へと繋がていくんでしょうね!
・・・しかしアシスタントとはいえ、
最初は絵が上手ではなかったことから、
現場で漫画を描くというのではなく炊事係を任されていたとか?
せっかくアシスタントとして採用されたのに、
最初の頃はあまり漫画の作業をさせてもらえなかったみたいです。
そんな時期を乗り越えて柴門ふみ先生は、
大学卒業した後の1979年に、
「少年マガジン」の増刊号でデビューされたとのことなので、
初めから男性向け雑誌での執筆が中心だったんですね。
ちなみに初期の代表作のひとつ、
【P.S. 元気です、俊平】は、
「週刊ヤングマガジン」に当時掲載されていた作品で、
その後は主に小学館から発行される、
「ビックコミック」シリーズの雑誌や、
講談社発行の雑誌を中心に作品を発表されるようになりました。
ところで柴門ふみ先生というと、
かつての師匠で【島耕作】シリーズで有名な、
弘兼憲史先生と夫婦ということは、
とても有名な話ですよね?
柴門ふみ、弘兼憲史との夫婦仲は良好?
柴門ふみ先生はデビューした翌年、
1980年に弘兼憲史先生とご結婚され、
2人のお子さんがいます。
漫画家同志で「おしどり夫婦」
なんて呼ばれていますが、
一方で2015年に掲載された「婦人公論」の、
柴門ふみ先生のインタビュー記事から、
夫婦仲があまりうまくいっていないのでは?
そう思われていることから、
前回書いた弘兼憲史先生の記事では、
その時のインタビューをもとに書いたのですが・・・
改めて柴門ふみ先生で調べてみると、
2017年に掲載された柴門ふみ先生のインタビューでは、
また違った夫婦の関係が語られていました。
それによると柴門ふみ先生と弘兼憲史先生の関係というのが、
お互いを干渉しない関係であるそうで、
弘兼憲史先生は柴門ふみ先生のやることに口を出さないかわりに、
柴門ふみ先生も弘兼憲史先生のやることには口を出さない。
お二人は長年そういうスタイルで生活されてきている、
とのこと。
また柴門ふみ先生自身が人に踏み込まれスのが嫌な性格だそうで、
その辺りが弘兼憲史先生と性格が同じなんだそうです。
その辺りの相性の良さもあって、
お互いが割り切って上手く過ごしてきたからこそ、
長年夫婦として上手くやってきているのでしょうね。
また共通の時間と感情を共有することが「夫婦」だということを、
柴門ふみ先生はインタビューで話をされていましたが、
これを読んで筆者自身「なるほど」と、
とても共感できました。
ちなみに、
この先どんどん年老いていく自分を受け入れていく様子をについて、
柴門ふみ先生はエッセイ本として出しています。
この本には還暦を迎えた柴門ふみ先生が、
同じ年代の女性が思わず頷いてしまうようなエピソードだけでなく、
夫の弘兼憲史先生についてのエピソードについても書いてあるので、
この先歳を取っていくことに対してどう向き合えばいいか?
また夫婦仲で悩んでいる人にとっても何かいい気づきになる、
そんな1冊になっているみたいです。
・・・筆者もこの本、
とっても興味ありますねー^^
柴門ふみ、おススメの作品
柴門ふみ先生というと、
リアルな世界で生きる人たちの物語が、
人々の共感を得ていることから、
実に多くの作品がドラマ化されていますね。
その中でも恋愛模様を描いた作品というのは、
いわゆる「ドロドロ」系のストーリーだったりするので、
ついつい・・・続きが気になってイッキ読みしたくなるんです。
そんな数多くある作品で、
最近筆者がイッキ読みしたのが、
大学病院に勤務する主人公・小早川伸木は、
職場では医師同士の確執などで振り回され、
家庭では嫉妬深い妻に振り回されるといった生活をするのですが、
そんな時友人の盆栽教室で出会った女性・カナのことが気になりはじめ、
恋に落ちていくのです。
しかしその伸木がカナに恋をしていることを知った妻の妙子は、
嫉妬からとんでもない行動に出る、
といった話です。
少し読んだだけでも最後がどうなるのか?
ついつい気になってイッキに読んでしまいたくなる、
そんな作品でした。
それではここで、
柴門ふみ先生び他の作品についてご紹介します。
筆者が一番好きだったのが、
【家族の食卓】
家族の食卓(1)【電子書籍】[ 柴門ふみ ]
この話には決まった主人公はいなくて、
基本的に1話にひとつの家族について、
または2〜3話の短編にひとつの話をまとめているといった、
オムニバス形式の作品になっています。
それぞれの家族の事情について描かれている姿が、
まさに等身大の各家庭の様子なので、
それが非常にリアルであり考えさせられ、
こういったリアリティのある作品を描かれるところが、
柴門ふみ先生の作品の魅力であり、
そして作品を通じて多くの女性を中心に共感が得られ、
支持されているんだなって思います。
ついイッキ読みしたくなる作品として、
筆者はこれをおススメします^^
内容はざっくりいって、
「W不倫」です・・・が、
この「35」歳という年齢が、
この作品のキーワードになっており、
もう少し歳を取っていたら諦められることが、
「35」歳だからこそ思い悩むといった描写がありますが、
それがとても分かる気がするんです。
ごく普通に過ごしていたはずが、
ちょっとしたボタンの掛け違いで狂い始める様子が、
とてもリアリティがあり、
誰でも起きうる話なんだと思わずにはいられません。
ちなみにこの作品はTVドラマ化され、
シャ乱Qの「いいわけ」が流れてくる、
オープニング映像をつい思い出してしまうんですがw
原作漫画とドラマ、
設定が違う部分があるので、
ドラマを見ると「あれ??」って、
思ってしまいます☆
さて【Age,35】に限らず、
柴門ふみ先生の作品は他にも数多くドラマ化されていますが、
この中でも特に大ヒットしたドラマ、
【東京ラブストーリー】
東京ラブストーリー(1)【電子書籍】[ 柴門ふみ ]
そして木村拓哉さんがブレークしたキッカケになった、
【あすなろ白書】
あすなろ白書(1)【電子書籍】[ 柴門ふみ ]
これらの作品は筆者自身、
漫画を読んでドラマを見たというパターンなんですが、
原作漫画とドラマ、
設定が違っている部分が結構あるので、
その辺りがドラマを見ると非常に気になってしまいます^^;
特に【東京ラブストーリー】というと、
リカ=鈴木保奈美さんのイメージが強いですが、
筆者は月9ドラマでブームになったかなり後に、
先に原作を読みそれからドラマを見たという、
珍しいパターンだったので、
原作のリカを知った後に鈴木保奈美さんが演じたドラマ版を見ると
どうも違うなあ・・・と違和感がスゴクありました☆
(ドラマファンの皆さまごめんなさいww)
そんな【東京ラブストーリー】、
実は続編があるって知っていますか?
東京ラブストーリーAfter25years【電子書籍】[ 柴門ふみ ]
完治とリカが別れて25年後、
という設定で描かれているこの作品。
正直なところ、
完治のその後の設定に「え?」って思うこともありますが・・・
そこには完治とさとみの娘と、
リカが1人で産んで育てた息子が出てきて、
そのことで再び、
完治とリカが出会うことになるのですが、
もしかして・・・
そこで完治がリカと不倫する??
なんていう展開を安易に期待してはいけませんww
かつて恋人同士だった二人が自分たちの子供を通じて出会うものの、
そこには昔抱いていた恋愛感情ではなく、
友情とか戦友といった感情が芽生えているんですね。
そしてこの話には完治・リカ・さとみだけでなく、
三上と長崎さんのその後も出てきますが、
・・・これがちょっと意外な感じになっています。
あまり詳しく書くとネタバレしてしまうので、
【東京ラブストーリー】のその後が気になる方はぜひ、
この25年後の話読んでみて下さいね。
最新作は?
これまで恋愛や家族などについて、
リアリティに描くことで多くの女性らの支持を集めてきた、
柴門ふみ先生ですが、
2017年12月現在、
女性週刊誌「女性セブン」にて、
【恋する母たち】という作品を連載されています。
この話は、
タイトルからもだいたいお分かりかと思いますが^^;
40代半ばの、
私立エリート男子校に通う子供の母親たちの、
不倫について描いた作品となっています。
この作品を描こうと思ったキッカケが、
世の中に不倫をしている人が多いことに、
柴門ふみ先生が驚いたことだそうで、
先生ご自身の周囲で起きたことの「総決算」として、
不倫をテーマにした話を描かれることを決めたそうです。
また掲載する雑誌に「女性セブン」を選んだのは、
不倫とかスキャンダルに興味がありそうな人が多く読むだろうから、
そういうことから女性週刊誌での掲載となったそうです。
・・・うーん。
なるほど納得☆
確かに女性週刊誌を読む読者層って、
芸能人のスキャンダルとか興味があるからこそ、
読む人が多いと思いますからね^^
そんな女性心理をうまくつかんでいる柴門ふみ先生!
流石ですねっ
現実に「自分もこういった恋愛をしたい」
という気持ちをどこかに持ちながらも、
そこに家庭があったりすると、
そんな自分の気持ちで行動するわけにはいかないのが、
大半の人が抱えている現状なわけですが、
「思っていても行動出来ない」という、
世の中の大半の女性の女性が思っているかもしれない?
「不倫願望」を、
漫画というィクションの世界で解消してもらえたら、
そんな思いで現在連載をされているそうです。
筆者もこの週刊誌を見かけるたび、
絶対と言っていいほどこの作品を読みますが、
続きの展開が気になるような、
ストーリー展開はさすが柴門先生の漫画だ!
って思いながら読んでいます。
還暦も迎えた今。
漫画を描くのは体力的にもキツイくなるかもしれませんが、
世の女性たちが共感できる、
そんな作品をこの先もずっと描いてほしいですね。
これからも柴門ふみ先生を応援したいと思います。