少し前(2017年6月)に、
【ハイスクール奇面組】の舞台が上演されていたんですね!
というか・・・
あの個性的な面々をよく、
実写というか、
舞台に出来たなーと、
ビックリしたんですがw
チラシの画像を拝見すると、
なかなかクオリティが高くて、
このビジュアルの完成度に驚きましたっ
舞台といえば他にも、
【パタリロ!】が加藤諒さん主演で上演されており、
実写が厳しいと思われるビジュアルの主人公を、
ここまで実写にして似せたなーと、
とても感心しちゃいますよね?
ということで、
今回気になったのが、
奇面組の生みの親・新沢基栄先生の今!
現在すっかり見かけなくなりましたが、
漫画家として活動されているのか?
チェックしてみましょう♪
(主な内容)
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新沢基栄 プロフィール
(単行本【3年奇面組】作者近影より)
※1982年頃のものと思われます
新沢基栄 プロフィール | |
ペンネーム | 新沢基栄 (しんざわ もとえい) |
本名 | 新沢基栄 |
生年月日 | 1958年6月10日 |
血液型 | A型 |
身長 | ― |
学歴 |
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出身 | 新潟県柏崎市野田 |
デビュー作 | 3年奇面組 (1980年「週刊少年ジャンプ」) |
主な作品 |
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主なアシスタント | 佐藤正(【燃える!お兄さん】) |
備考 |
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※2017年10月現在
まず新沢基栄先生の出身地ですが、
高橋留美子先生ら多くの漫画家を輩出した県、
新潟県です!!
さすが漫画家の聖地!
本当に新潟県ご出身の漫画家先生が多いことが、
改めてよく分かります。
(※新潟県出身の漫画家先生の記事はコチラ)
ちなみに新潟市には、
「新潟市マンガの家」という施設があるそうで、
コチラのギャグマンガコーナーには、
新沢基栄先生を始め、
えんどコイチ先生・魔夜峰央先生、
そして赤塚不二夫先生の作品を展示しているそうなので、
新潟に行く事があったら、
マンガ好きなら絶対に行くべき施設といえますね!!
(しかもこれが市の文化施設というのでスゴイですw)
さて新沢基栄先生。
中高生の頃は地元の新聞社にイラストを投稿し、
そして常連といっていいほど掲載されていた、
というエピソードがあることから、
学生の頃から絵を描くのが好きだったことが伺えますね!
専門学校を卒業した新沢基栄先生は、
日雇いの運送屋で働きながら漫画を描いて、
「週刊少年ジャンプ」でのデビューを目指していました。
運送の仕事と言うハードな仕事をしながら、
漫画を投稿し続けたという生活は、
とても大変だったと思います!
そして努力のかいがあって、
1980年に【3年奇面組】で、
念願の「週刊少年ジャンプ」にてデビューし、
デビュー作にして、
初の連載作品となります。
3年奇面組 1【電子書籍】[ 新沢基栄 ]
ちなみに【3年奇面組】は、
奇面組に登場する面々が中学生の頃の話、
ということで、
これが後に、
【ハイスクール奇面組】へと繋がっていきます。
ハイスクール!奇面組 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
この作品は本当に面白かったの一言、
ですよね^^
とにかく顔や見た目が個性的な集団、
リーダー・一堂零を中心に繰り広げられる、
バタバタコメディで、
「変態」・・・といいつつも、
不快になる描写ではなく、
ただただ笑える内容となっています。
そして登場する人物の名前が面白いんですよね!
たとえば、
可愛いヒロインには「河川唯(かわゆい)」
スポーツバカには「雲童塊(うんどうかい)」など、
キャラクターに合わせた名前を付けているので、
名前をみればどんなキャラクターなのか?
想像できるのもまた楽しかったりしました^^
こうして漫画がヒットし、
アニメにもなって、
アニメの主題歌には当時大人気だった、
「おニャン子クラブ」の中から起用されるなどして、
当時【ハイスクール奇面組】は大人気でした。
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コチラ「U-NEXT」では、
アニメ【ハイスクール奇面組】が31日間無料で視聴できます♪
しかもアニメでは中学編からスタートするという!?
これは無料期間の間に見ておきたいですね^^
しかし・・・大人気の中。
【ハイスクール奇面組】は連載が終了してしまいましたが、
その連載の終わり方について、
話題になったことを記憶しています。
【ハイスクール奇面組】連載が終了した理由について
アニメにもなり、
大ヒットした【ハイスクール奇面組】でしたが、
このアニメ化されてヒットしたことで、
逆に漫画の終わり方を見失い、
迷走した時期があったそうです。
新沢基栄先生はこの時のことについて、
何度も(ストーリーの)同じ年度を繰り返すことになって、正直つらかった
(ウィキペディアより)
そうインタビューで話していました。
更には、
かつて遊びでやっていた相撲で痛めた腰が悪化し、
締め切りに遅れるようになったり、
アシスタントの佐藤正先生が、
【燃える!お兄さん】でデビューして独立したことから、
アシスタント不足にも悩まされ、
連載を続けるのが難しい状態となっていきます。
そしてついに持病の腰痛が限界に達し、
2週連続原稿を落としてしまったことによって、
集英社の上層部との話し合いの結果、
休載したのち、
単行本分の穴埋め用と、
奇面組が高校を卒業した後の話を描いて、
【ハイスクール奇面組】の連載は終了しました。
奇面組の連載終了までには、
こんな過酷な現状があったんですね・・・
新沢基栄先生は精神的にも肉体的にも、
とても辛い時期だったと思います。
しかし。
なんとか連載を終了したにもかかわらず、
奇面組の最終回について、
騒動が起きてしまいます。
それが、
「夢オチ騒動」!
筆者もこの時のことはなんとなく覚えていますが、
確か・・・奇面組がいたことは、
中学生だった唯ちゃんの「夢」だった、
ということで、
筆者の友人が「夢オチだなんて!」といって、
怒っていた記憶があるのですが、
実際に調べてみると、
この時同じように、
「夢オチだった」ということで、
同様にガッカリしたファンが多かったことから、
騒動になったみたいです。
当時はネットなんてない状態だったのにも関わらず、
大きな話題になっていたのですから、
今だったらスゴイことになっていたかもしれませんね(汗)
さてこの最終回について、
新沢基栄先生。
実は「夢オチ」と思われたことは、
とても心外だと語っておられ、
そして新沢基栄先生は最終回について、
唯ちゃんの空想なのか?正夢なのか?
どっちにとられてもいいように書いたつもりが、
一般的には悪いようにしか取れれなかったと、
インタビューで話しており、
こういった経緯もあって、
愛蔵版などではラストのコマの部分に、
【3年奇面組】の冒頭に出てくるシーンにある、
「トンカツをくわえて廊下を駆けてくる一堂零」の影が、
描き加えられるようになったそうです。
正直なところ、
筆者もずっと最終回は夢オチだと思っていましたが、
こうやって調べてみると、
新沢基栄先生が描きたかった最終回の意図を、
理解していなかったことが分かりました。
(ごめんなさい)
しかし。
この最終回についてこんな風に騒動になるということは、
それだけ多くの人が奇面組を愛していたからと言えます。
そして新沢基栄先生の気持ちを理解出来た今こそ、
改めて、
【ハイスクール奇面組】の最終回を読んでみようと思います。
※ちなみに今すぐ【ハイスクール奇面組】の最終回をチェックするなら、
ぜひ「ジャンプ+」で読むことをおススメします^^
無料ではありませんが「30コイン」で読めるので、
断然お手軽に読めてしまいます♪
新沢基栄、今現在はアパート経営の噂?
新沢基栄先生は【ハイスクール奇面組】の連載終了後、
休養した後、
【ボクはしたたか君】の連載がスタート。
ボクはしたたか君 1 転入生したたか君の巻 (ジャンプコミックスセレクション)
これも人気があったのですが、
やはり腰痛の悪化が原因で連載が休載。
そして物語は未完のまま終了となってしまいました。
その後はアシスタントだった佐藤正先生のアシスタントを、
逆に新沢基栄先生が行っていた時期もあったようです。
余談ですが・・・
確かに新沢基栄先生と佐藤正先生って、
絵柄や作風が似ているなーって当時思っていたのですが、
師匠とアシスタントという間柄ということを知って、
今更ながらとても納得しました!!
そうして腰痛の具合を見ながら、
漫画家として活動を続けていきながら、
2001年に【フラッシュ!奇面組】の連載がスタート。
フラッシュ!奇面組 1 (ガンガンコミックス)
奇面組ファンとしては、
この連載に期待が高まったことと思いますが、
しかしながらここでも持病の腰痛に悩まされ、
結局この作品も未完のままとなってしまいます。
現在特には目立った漫画家としての活動はなく、
新潟の地域事業のひとつ、
企業と漫画家とのコラボ広告による活動で、
東洋ゴム工業「トーヨータイヤ」と奇面組との、
コラボ広告のイラストを手掛けたり、
ウィキペディアなどによると、
新潟県柏崎市でお盆に開かれる、
「柏崎ふるさとまつり」で直筆イラストの絵あんどんを出品している、
といった故郷に密着したイラスト執筆が主になっているみたいです。
そして一番新しいところではなんといっても、
舞台【ハイスクール奇面組】の舞台監修、
ではないでしょうか?
その一方で、
漫画家としての活動は現在、
見受けられないようですね?
となると、
新沢基栄先生が現在、
どうやって生活しているのか?
ちょっと気になるところですが、
一部情報によると、
「アパート経営による収入がある」
という話をネットなどでよく見かけます。
このことについては、
あくまで「噂」ということで、
真相を調べてみましたが、
信ぴょう性のある話の出所は見つかりませんでした。
しかし新沢基栄先生は、
漫画を描かなくても生活が出来るだけの基盤を持っている、
そう言われていることから、
このアパート経営の話も、
まんざら嘘ではないかもしれませんし、
また実家が醤油を作っているということからも、
漫画を描かなくても、
別の収入源を持っている可能性はありそうです。
まあそうでなくても、
コミックやアニメなど、
メディア関連の印税もあるのでしょうから、
腰に無理がかからない程度に、
お仕事をされても十分暮らしていけるのかもしれません。
さて今年(2017年)は【ハイスクール奇面組】が、
新沢基栄先生によって舞台化されましたが、
苦しみながら一度は終了した奇面組は、
いまや新沢基栄先生のライフワークのひとつであり、
奇面組は長い間、
みんなに愛されたキャラクターとも言えます。
そんな新沢基栄先生の漫画も、
そろそろ見たいところですが、
何年か前のインタビューで新沢基栄先生は、
途中で連載を中断した、
【ボクはしたたか君】の続きを描きたい気持ちがあったものの、
このインタビューの時は「現時点ではとくにない」と、
ちょっぴり残念なことをおっしゃっていましたが、
今もその気持ちに変わりがないのか、
気になりますね・・・!
ファンとしては、
過去の名作の続編でもいいから、
新たな作品が読みたい気持がありますが。
こればかりは新沢基栄先生の執筆意欲と、
腰の状態によるので、
あまり無理はいえません。
気長に新沢基栄先生が漫画家として復活する日を、
見守っていきたいと思います。