とあるサイトで配信されている漫画の作品を見ていたら、
個人的にとっても懐かしい!
と思った漫画家・惣領冬実先生。
惣領冬実先生といえば、
「ちゃお」で読んだ、
【ピンクなきみにブルーなぼく】の印象が強く、
とっても面白かった思い出がありますが、
今現在はどういった作品を描いているのでしょうか?
プロフィールなどとあわせて、
チェックしてみましょう♪
(主な内容)
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惣領冬実 プロフィール
(YouTubeより引用・加工)
惣領冬実 プロフィール | |
ペンネーム | 惣領冬実 (そうりょう ふゆみ) |
本名 | ― |
生年月日 | 1959年1月6日 |
血液型 | B型 |
身長 | ― |
学歴 |
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出身 | 大分県別府市 |
デビュー作 | 陽だまりの訪問者 (1982年「別冊少女コミック」) |
主な作品 |
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受賞歴 | 【ボーイフレンド】 小学館漫画賞 受賞 |
備考 |
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※2018年1月現在
惣領冬実先生を調べてみて、
「そうなんだ!」と思ったのが、
ご出身が九州・大分県ということ!
大分県のご出身の漫画家先生といえば、
【進撃の巨人】の作者・諫山創先生や、
web漫画で最近有名になった夜宵草など、
若手の漫画家先生が頑張っていますよね^^
惣領冬実先生が漫画家としてデビューしたキッカケは、
服飾専門学校に通っている時、
「装苑賞」という新人デザイナーを対象としたコンテストに、
応募しようとしたそうですが、
このコンテストに出場するために資金が必要で、
その資金調達のために、
たまたま友人が置いていた雑誌に載っていた、
「新人漫画賞」の応募を目にしたことから、
賞金目当てで漫画を投稿したところ・・・
これが佳作を受賞したことがキッカケで、
服飾の専門学校を卒業するのと同時に、
「別冊少女コミック」でデビューされたそうです。
元々絵を描くのが得意だったとはいえ、
それでも初めて投稿した作品がいきなり佳作を受賞、
なんてスゴイですよね。
しかしデビューは決まったものの、
家庭の事情や当時の編集部とは相性が悪かったようで、
一時は漫画家を辞めようと思った惣領冬実先生でしたが、
デビュー時にお世話になった担当の方からの勧めもあって、
最終的には漫画としてやっていくことを決意され、
漫画家として本格的に活動を開始したとたん、
掛け持ちで、
【ピンクなきみにブルーなぼく】と、
【おなじくらい愛】の連載がスタートされたとのこと!
ピンクなきみにブルーなぼく(1)【電子書籍】[ 惣領冬実 ]
・・・そういえばこの2つの作品、
同時期に連載されているのを見かけた記憶がありますね。
当時惣領冬実先生は九州在住だったため、
先に月刊の1回分と週刊6回分の原稿をまとめて仕上げるために、
わざわざ上京してホテルの中で、
2日に1回アシスタントに来てもらいながら、
漫画を描いていたこともあるとか・・・?
とても大変な思いをされながら、
2つの作品を描いていたんですね。
しかしこの時。
九州に住みながら漫画を描き続けることの大変さを味わったことから、
その後【ボーイフレンド】の連載が決まった時、
上京することにしたそうです。
ボーイフレンド(1)【電子書籍】[ 惣領冬実 ]
きっと今なら、
山本航暉先生のように地方に住んでいても、
パソコンを使うことで作品を描くことが出来たかもしれませんが、
1980年代というと・・・
そんな技術はなく、
人の手で完成させるしかなかったと思いますので、
惣領冬実先生のような地方在住の漫画家先生の多くは、
上京しないと漫画を描くことが難しかったのでしょうね。
惣領冬実のPNと小椋冬美との関係は?
ところで総領冬実先生のお名前を見ると、
「りぼん」などで活躍されていた、
小椋冬美先生を思い出して、
どっちがどっちなのか?
ごっちゃになった・・・
という方もいるのではないでしょうか?
・・・実は筆者も当時、
お2人がいつもごっちゃになっていましたが^^;
何か関係があるのか?
ちょっと気になったので調べてみました。
結論から言うと、
惣領冬実先生と小椋冬美先生は、
全く面識がないとのこと。
何気にPNが似ているお2人ではありますが、
なんでごっちゃになってしまうのかと言うと、
小椋冬美先生の作品のひとつ、
【さよならなんていえない】
コチラの作品の主人公が「総領麻美」なんですが、
この作品を読んだ読者が、
惣領冬実先生のことを同時に知ったことで、
お2人のイメージがごっちゃになったり、
また惣領冬実先生のPNの由来が、
【さよならなんていえない】から来ているのかな?
なんて推測されていたのではないでしょうか?
また筆者自身もおそらくこういった理由から、
「このお2人って同じ漫画家だっけ?」
なんて勘違いしていたこともありました(汗)
ですが・・・!
よくよく調べてみると、
惣領冬実先生のデビューは1982年の4月号で、
またデビュー前からすでに、
「惣領冬彌」というPNを使っていたそうですが、
小椋冬美先生の【さよならなんていえない】が掲載されたのは、
1982年の9月号。
つまり惣領冬実先生が、
「惣領冬彌」というPNで作品を投稿しデビューしたのが先、
なんですね。
ということは、
同じような時期に惣領冬実先生がデビューされ、
たまたま同じ時期に発表された、
小椋冬美先生の作品の主人公の名字が同じ読み方をしており、
しかも惣領先生・小椋先生、
お2人とも同じ「ふゆみ」ということもあったことから、
なんとなく勝手に混乱していた、
筆者のような(笑)読者が当時いたことで、
=お2人は関係があるのか?
なんて思われていたんでしょうね。
それにしても今回、
惣領冬実先生を調べたおかげで?
当時のモヤモヤが解決して良かったです^^
惣領冬実、今現在と作品について
ところで漫画家として長いキャリアを持つ総領冬実先生。
ご結婚されているのか?気になりますが、
調べてみたところ、
惣領冬実先生のご結婚に関する情報は見当たりませんでした。
この辺りのことについては、
惣領冬実先生のブログにも記載がないようなので、
これ以上の追及は辞めておこうと思います。
ちなみにブログを拝見したところによると、
猫を飼われていることから、
動物愛護についての関心が高いようです。
今安易に犬猫を捨てたり、
心無い人間がそれらの動物を虐待するなど、
大きな問題になっており、
「動物の愛護及び管理に関する法律」
これを改正を求める声が強くなっていますが、
惣領冬実先生のような文化人の方が、
こういった問題をブログなどで発信されることで、
より多くの人に関心を持ってもらえるようになりますので、
筆者も微力ながら応援したいと思います。
そして最近の惣領冬実先生は、
どんな作品を描かれているのかというと、
現在は連載作品はされていないようですが、
一番新しいところでは、
なんと!フランスのヴェルサイユ宮殿とフランスのグレナ社、
そして日本からは講談社という、
日本とフランスが共同で漫画を制作するという企画に、
惣領冬実先生が選ばれ、
ヴェルサイユ宮殿を舞台にした、
マリー・アントワネットの作品を手掛けられました。
マリー・アントワネットというと、
どうしても【ベルサイユのばら】をイメージしてしまいますが^^;
実際にフランスのヴェルサイユ宮殿と、
フランスのグレナ社が協力して執筆された作品なので、
これはとても興味深い作品ですね。
【マリー・アントワネット】
マリー・アントワネット1巻【電子書籍】[ 惣領冬実 ]
またこの作品の副読本ということで、
【マリー・アントワネットの嘘】という、
これもまた気になるタイトルの本も刊行されているそうなので、
一緒に読んで見ると面白そうですね^^
ところで惣領冬実先生は、
元々は少女漫画家としてデビューしており、
代表作のひとつ【MARS】については、
日本だけでなく台湾でも、
テレビドラマ化されていることでも有名ですが、
MARS(1) (別冊フレンドコミックス)
その後は恋愛中心の話ではなく、
いろんな角度からの人間を描きたいという思いから、
青年誌へ移籍され、
移籍後初の作品である【ES -Eternal Sabbath-】は、
近未来SF作品ということで、
遺伝子や精神の世界を描いており、
またイタリアを舞台にした歴史漫画、
【チェーザレ 破壊の創造者】といった作品も手掛けています。
チェーザレ(1) 破壊の創造者 (モーニングKCDX) [ 惣領冬実 ]
筆者は惣領冬実先生といえば、
先日久々に読んだ【彼女がカフェにいる】や、
【ピンクなきみにブルーなぼく】などといった、
少女漫画のイメージが強かったので、
青年誌移籍後の先生の作品には、
めちゃ興味があります^^
これを機会に、
色々読んでみたいと思います。
そして次に、
惣領冬実先生がどんな作品を描かれるのか?
新作を楽しみにしたいですね。