徳弘正也はなぜ天才と言われているのか?
徳弘正也先生が天才と評されるようになった、
要因かどうか分かりませんが、
読み切りデビュー作を収録した短編集で、
既に天才というフレーズが・・・!?
読み切りデビュー作を収録した短編集の、
【彼女の魅力は三角筋?】の表紙絵にて、
徳弘正也先生と思われるキャラクターの吹き出しに、
「生まれついての天才だった!!」
とあります。
まぁしかし。
これに関してはほぼネタでしょう(笑)
ちなみにこの気になる短編集に収録されている作品ですが、
- What’s おにゃん子
- 彼女の魅力は三角筋?
- 軟派巌流島
- ジャングルの王者ターさん
- 卒業
- 聖ケンちゃん
- そんじょそこらのLOVE STORY
- 美女は肉料理がお得意
筆者は残念ながらこの短編集は読んだことがないのですが、
収録されている各作品を調べてみたところ、
【What’s おにゃん子】・
【彼女の魅力は三角筋?】・
【軟派巌流島】は、
スポーツとギャグを合わせた内容で、
【彼女の魅力は三角筋?】がどうやら、
【シェイプアップ乱】のキャラクターデザインのもとになった作品です。
そして皆さんもお気づきでしょうが、
【ジャングルの王者ターさん】が、
【ジャングルの王者ターちゃん♡】の原型となる作品です。
また【卒業】と【そんじょそこらのLOVE STORY】に関しては、
ラブコメとなっています。
そして個人的に気になるタイトルでは【聖ケンちゃん】!
SFもののギャグらしく、
非常に読んでみたいですね。
さらに!第17回赤塚賞佳作を受賞している、
【美女は肉料理がお得意】。
この作品はギャグテイストのホラー作品で、
タイトルから少し想像がつきますが・・・
カニバリズム(食人)要素が入っている作品です^^;
ギャグが得意な漫画家さんの描くホラーは、
大抵話のつくりがものすごく上手で、
ちびっちゃうくらい?怖いことが多いので、
怖いもの見たさで見てみたい気もします。
それにしても徳弘正也先生が、
ホラー要素のある作品で賞をとっていたことがあるのは意外でした。
しかしこの頃から、
ギャグを盛り込みながらもタイプの違う作品を描いていたことが、
ストーリーテラーとして名を馳せる原点になっているんでしょうね。
続いて連載デビュー作の、
【シェイプアップ乱】。
シェイプアップ乱 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
徳弘正也先生お得意の下ネタ満載のギャグ漫画ですが、
時折挟む人情話がホロリとさせてくれます。
この作品で最も印象に残っているのが、
華歩ルイ子(かあるるいこ)というキャラクター。
オリンピックの陸上競技で過去に偉業を成し遂げた
カールルイスをモデルにして作られたと思われるが、
ビジュアルは全くといっていいほど面影がない。
肌の色と足が速いという設定だけが同じで、
ビジュアルのインパクトは半端ではないので、
是非その目で一度見てほしいですね。
ちなみに・・・
ここで一つ豆知識。
【シティーハンター】の冴羽獠のお馴染みのセリフの、
「もっこ〇」(笑)
先にこの「もっ〇り」と表現し始めたのは、
徳弘正也先生の、
【シェイプアップ乱】の方が先だったそうです♪
そういえば・・・
作品としては【シェイプアップ乱】が先なので、
言われてみれば当然といえますね^^
人気を得ることに成功した前作に続いての連載作、
【ターヘルアナ富子】。
ターヘルアナ富子 1 (ジャンプコミックス)
病院の娘である富子と、
お寺の息子の空也による異色ともいえる、
医療と仏教を合わせたギャグ漫画。
残念なことにヒロインの富子のビジュアルが
あまり可愛いとは言えないんです・・・
おそらく前作のヒロイン乱子のような、
ビジュアルの可愛さと、
セクシーさがなかったのが災いしたのか?
作品自体も人気はあまり出ませんでした。
青年誌に移っての初の連載作である、
【ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん】。
ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん 1 (ジャンプコミックス)
徳弘正也先生がこの作品を描いていたこと自体、
筆者は知りませんでした。
名前だけでもちょっとおもしろそうですよね。
青年誌での連載ということもあって、
下ネタに今まで以上に磨きがかかっているとのこと。
もうこの時点で、
人によっては読まず嫌いが出てきそうですね^^;
主人公の一人のケンちゃんこと剣崎二郎は、
実はゲイで、以前犯人を射殺した過去を持ち、
その犯人の娘を引き取って育てている敏腕警部という
強烈な設定。
もう一人の主人公のチャコちゃんこと茶屋四郎に至っては、
正義感のあるエリートとしての資質を持ちながらも、
あふれんばかりの性欲を持て余す自慰行為のスペシャリストに
甘んじている新人警察官という設定。
2人の設定を見てるだけで、どれだけ際どい下ネタが
飛び出してくるか若干想像できますが、
個人的にはケンちゃんの背負う暗い過去と
引き取っている犯人の娘との絆を描いた人情話に
興味が湧いてきます。
読みたくてたまりません。
古本屋さんで探してみようかな^^?
【ジャングルの王者ターちゃん♡】
ジャングルの王者ターちゃん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
ここでついに皆さんが待ちに待った、
「ムササビ飛行術」でおなじみの!
【ジャングルの王者ターちゃん♡】が登場です。
徳弘正也先生の作品の中で1番の代表作となっています。
この作品に出てくるターちゃんの妻であるヂェーンを見て、
結婚後の女性の外見の変化にあるあると思った男性や、
落胆してしまった男性も多いのではないでしょうか?
この作品の連載当初は、
【ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん】と同時連載だったため、
ページ数も7ページ程度と少ないため、
1話完結形式のギャグ漫画としてスタートしました。
しかし、
【ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん】の不定期連載に従って、
ページ数の増加と長編バトル漫画に鞍替えします。
それに伴ってタイトルも、
【ジャングルの王者ターちゃん♡】から、
【新ジャングルの王者ターちゃん♡】へと変化します。
そして長編になったことで、
徳弘正也先生の真骨頂であるシリアスの間に挟まれる下ネタを用いたギャグが、
今までの作品以上にいいアクセントになっていたのですが、
筆者はリアルタイムで読んでいた時は小学校中学年だったため、
次第に複雑になっていくストーリーについていけなくなって、
途中で読まなくなっちゃいました^^;
当時はただ単純に、
ターちゃんがジャングルに悪さしに来る連中をやっつけるのを、
楽しんで読んでいただけですが、
今考えるとクローン医術のことや、
バイオテクノロジーといった、
科学技術にも踏み込んだ作品だったことを考えた時・・・
もう少ししっかり読み込んでおくべきだったと後悔しています。
確かクローンが出てきたあたりからわからなくなったから、
また読みなおしてみようと思います。
【水のともだちカッパーマン】
水のともだちカッパーマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
この作品は人間の母と河童の父の間に生まれたハーフの河太郎が、
幼いころにいなくなった人間の母親を探すために、
人間の街を訪れて人間の少女・舞と出会います。
そして河太郎は舞の手引きにより、
人間の街で暮らすことになるのですが、
妖怪や宇宙人の生き残りによる様々な事件に関わっていくんですね。
ちなみに、
前作の【ジャングルの王者ターちゃん♡】と、
この作品の制作にはアシスタントとして、
尾田栄一郎先生が参加しています。
【Wrestling with もも子】
Wrestling with もも子 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
コチラはタイトルの通りレスリングをテーマにした作品です。
ヒロインの持合もも子は、
全日本女子レスリングオープントーナメントジュニア48キログラム級
3年連続チャンピオンという、
輝かしい実績を持つ選手で、
しかも美人でナイスバディ。
でもレスリングは、
日本ではまだマイナースポーツのため、
学校内でもその実績のことを知っているのは格闘技マニアの
岡イサムだけでした。
そしてイサムは、
もも子に近づきたい!もも子に触れたい!
といった下心から、
2人が通う高校に、
レスリング同好会を設立することになります。
テーマが珍しいレスリングを扱った作品なので、
興味が湧きますね。
また今作は2巻で完結していますが、
2巻では週刊少年ジャンプに掲載された読み切り作品の
【バレエ入門 – 俺がバレエを始めたわけ -】
も収録されています。
こちらもまた珍しい男子バレエということで、
目の付け所が非常にイイですよね。
この単行本が1997年に発売されているため、
レスリングの浜口京子さんが世界大会で活躍し始めた頃と
被るので非常に懐かしく感じます。
【狂四郎2030】
狂四郎2030 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
今まで連載を続けていた少年誌から青年誌に完全移籍した
第1号の作品です。
人によっては、
徳弘正也先生の傑作としてこの作品を推す人も
非常に多いです。
筆者の個人的な意見としては、
ターちゃんよりも【狂四郎2030】を、
選ぶかもしれません^^
また「徳弘正也は天才だ!」と言わしめた作品が、
この作品だと筆者は考えています。
この作品は第三次世界大戦が終結して、
人間の遺伝子操作が法律で認められた2030年の世界を
舞台にしています。
大戦後の日本は、
優生学をもとにした選民思想をマニフェストとする、
ゲノム党の独裁政権によって、
徹底的な管理社会となっていくんです。
ゲノム党は日本人という血統をもっと高水準な種族とするべく、
男性と女性をそれぞれ隔離して、
簡単に生殖活動も行えないようにしていました。
生殖活動が行えない人々のストレスなどを発散するために、
国民一人一人にバーチャマシンと呼ばれる、
バーチャルリアリティを体験できる機会が与えられるのですが、
バーチャマシンで人々は自分のストレスを発散するために、
自分の欲望に合わせた仮想現実を享受していきます。
主人公の狂四郎も仮想現実の中で、
志乃という女性と毎日夫婦を演じていました。
そんなある日、狂四郎がある科学者の脳を移植された
ラブラドールレトリーバーのバベンスキーと出会い、
共に旅をする中で志乃が現実に存在していて、
北海道にいることがわかります。
仮想現実の中で狂四郎と志乃は現実でも夫婦になろうと誓いあい、
狂四郎は志乃のいる北海道へ、
バベンスキーと旅立つ話です。
世界観がしっかりと作りこまれていて、
遺伝子操作の問題の他にも、
性悪説といった哲学。
群集心理やマインドコントロールといった、
心理学などにも精通する知識が随所にちりばめられているので、
途中で難しく感じることもあります。
しかし、
同じくらいちりばめられている下ネタのおかげで、
飽きることなく読み進めることができます。
一人一人のキャラクターが持つシリアス部分の内容は、
正直目をそむけたくなるくらい重いものが多いですが、
非常に読み応えのある作品なのでお勧めします。
個人的なおすすめは、
一番最初のボスの八木編とオアシス農場編、
アルカディア編です。
アルカディア編のラストで垣間見える人間の二面性と、
群集心理の恐ろしさは人間の本質を上手く捉えているなと感じました。
しかし残酷描写も非常に多く、
過激なシーンもあるため、
事前に覚悟してみたほうがいいですよ。
【不老不死伝説 バンパイア】
今作は正しくは2つの章に分かれていて、
正しい作品名は、
- 【昭和不老不死伝説 バンパイア】
昭和不老不死伝説 バンパイア 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 【近未来不老不死伝説 バンパイア】
近未来不老不死伝説 バンパイア 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
昭和が前編、
近未来が後編になります。
この2つの作品は主人公が同一人物ですが、
昭和と近未来でかなり変化しているので、
「最初は同一人物か?」と疑いたくなるかもしれません。
でも・・・安心してください。
主人公が成長しただけです。
この作品は、
マリアと呼ばれるバンパイアを中心にして、
マリアを守る主人公の本田昇平の成長と、
幼少期にマリアに育てられた十文字篤彦がマリアを守るという名目で、
興したマリア会と呼ばれる宗教団体が起こしたクーデターにより、
替わり行く日本を描いています。
前作と同じように、
難しいテーマを含んだ作品です。
でも徳弘正也先生お得意の、
あのネタも入っているので、
飽きさせないつくりにはなっています。
ただこの作品は、
若干わかりづらい宗教についての要素が強いので、
前作以上に好き嫌いが分かれるかもしれませんが、
前作に引き続き、
人間の善性と狂気がうまい具合に表現されています。
特にこの作品は、
十文字篤彦という人間を描くために作ったんだろうなと思えるほどです。
「徳弘正也は天才かも?」とぐらついていた足場を、
「徳弘正也は天才だ!」としっかりとさせたのが、
この作品でしょう。
【ふぐマン】
ふぐマン 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
やっときましたね!
徳弘正也先生の作品で個人的に1番好きな作品です。
なんだかダサいふざけたタイトルだと思いますよね。
安心してください、
中身も十分ふざけてます(笑)
もちろん、
イイ意味でですよw
主人公の竹田虎之助大学の研究室で
働く38歳のさえない童貞です。
さえないといっても研究者としての腕は一流で、
産業スパイに狙われるほど。
なぜいい年して童貞なのかというと、
美人と話すことができないため。
美人を目の前にすると妙に意識して、
鼻血をだしてしまい、
話すこともできなくなる。
そんな自分を変えるために虎之助は、
同僚の遺伝子生物博士の木村昌也から持ち掛けられた、
遺伝子組み換えの人体実験に乗ってしまいます。
本当は虎の遺伝子を打ち込んで「タイガーマン」に
なる予定だったが、
手違いにより「(虎0ふぐマン」になってしまうんですね。
虎ふぐの遺伝子を組み込まれた虎之助は、
遺伝子の組み換えの影響で筋肉質な体系に変化。
自信もつき美人にも気軽に話しかけられるようになるも、
自身の唾液・血液などに虎ふぐの毒(テトロドトキシン)が
混入することになってしまう。
その影響で、
虎之助とキスをした相手は体のしびれを感じる。
血液は他人が摂取することで卒倒してしまう。
精液に至っては猫が少量舐めただけで即死してしまう・・・
そのため美人とのコミュニケーションを攻略したものの、
念願のHをするのが困難になるという^^;
そんな虎之助に、
美人が次々とコンタクトを取ってくるようになり、
苦悩の日々が始まる。
いかがでしょうか、
これだけで面白そうじゃないですか?
毎回2~3話で完結するショートストーリーで、
ひとつのショートストーリーにマドンナが
一人登場といった形式です。
どの話も面白いのですが、
個人的に一番好きな話は3巻に収録されている第18話の
「歩くモデルを作って」です。
下着メーカーの女性がマドンナ役で、
その人が次のショーまでに人間そっくりの
歩くモデルロボットを300万で作ってくれという
無茶なお願いをすることから始まります。
でも美人からの本気のお願いを無碍にすることもできず、
引き受けた虎之助が苦悩する中、
発想の転換で作り上げたモデルロボット「ミセス竹田」とは?
最後のオチと、
第19話の前半にも登場するモデルロボット、
「ミセス竹田」も見どころです。
ちなみに【ふぐマン】は、
全6巻で打ち切りになっています。
非常にもったいないです・・・
もっと続きが読みたかった。
【亭主元気で犬がいい】
亭主元気で犬がいい(1)【電子書籍】[ 徳弘正也 ]
この作品は、
初の小学館での移籍作品です。
猟奇殺人犯の兄をもつ九頭龍マリは兄が原因で差別を受け、
差別に耐えられず、自殺を考えているところで、
水田連太郎という大学教授に救われます。
マリと連太郎は逢瀬を重ねて、
マリの兄のことも知ったうえで、
連太郎からマリにプロポーズし結婚します。
しかし結婚したのもつかの間、
兄による事件の被害者家族による復讐によって、
連太郎を殺害されてしまうのですが、
連太郎は殺害されたときに、
近くにいた野良犬のお腹の中の子犬として転生し、
マリに飼われるようになります。
連太郎は犬としてマリを見守りつつも、
マリを幸せにしてくれる男性が現れるのを願い続ける・・・
もうマリの設定からものすごく重い設定で、
どうにか幸せにしてあげてよと願わずにはいられない作品ですね。
この作品を読んでいる時ばかりは、
徳弘正也先生がものすごい意地悪に思えてしまいました^^;
それほどに感情移入してしまった作品ですね。
もちろん、
暗い話ばかりじゃなくギャグもあります。
それに救いといってもいいくらいの、
人情話もありますよ。
【黄門さま〜助さんの憂鬱〜】
黄門さま〜助さんの憂鬱〜 1【電子書籍】[ 徳弘正也 ]
小学館から集英社に復活した、
第1作目です。
残念ながらこの作品は目を通していないのですが、
徳弘正也先生初の時代劇作品とのこと。
タイトルの通り、
水戸黄門をモデルにしている作品で、
社会風刺も取り入れたスタイルのようですね。
独裁政治や管理社会や宗教観など、
難しいテーマを取り扱ってきた徳弘正也先生なので、
物語のつくりや社会の矛盾点に光を当てるといった内容は、
得意なのでは?と思います。
また時代劇は初といいましたが、
【狂四郎2030】の中で仮想現実の世界とはいえ、
時代劇の絵柄は見ているので、
なんだか懐かしい気もしますね。
以上長くなりましたが、
徳弘正也先生の主な作品について、
がっつり語ってみました^^
今まで徳弘正也先生のまんがといえば、
下品なギャグ漫画のイメージがあった方も、
実はそれだけではないんだということが、
分かっていただけたのではないかと思います♪
徳弘正也の作品の特徴から読み取れる天才性
さて数ある作品を観てきましたが、
徳弘正也先生の天才と呼ばれる所以は、
重厚なテーマの物語を展開している中で、
間に挟むギャグや過激でHなネタではないでしょうか?
しかも、
各作品で登場した科学技術や心理学用語、
そして格闘技の技術に至るまで、
物語や設定に組み込めるまでしっかり自分が理解しているのも、
ポイントだといえますね。
この振り幅の大きさが大きいだけに、
作品の中でひと際輝いて見えるんだと思います。
「緊張」と「緩和」のバランスが絶妙だから、
徳弘正也先生のネタは下品なだけでなく、
笑えてしまうんでしょうね^^
この物語の展開のさせ方や、
間に挟むギャグといった話づくりの技術は、
弟子である尾田栄一郎先生にも影響を与えているように思えます。
徳弘正也の愛弟子・尾田栄一郎との関係性に迫る!
徳弘正也先生の影響というのは、
尾田栄一郎先生の超代表作である【ONE PIECE】中でも、
十分に発揮されているように思えます。
それはバトル中であっても、
たまに挟まれる仲間キャラクターの突っ込みや、
驚いた顔のアップ画像など、
緊迫した展開だからこそ!
「ここで小ネタを挟むか~」みたいな、
小休憩のように入る点が受け継がれているなと感じます。
また徳弘正也先生と尾田栄一郎先生の共通点として、
2人ともキャラクターの泣き顔に定評がありますが、
キャラクターのクシャクシャの泣き顔に
鼻水を入れている点などは、
個人的に「やっぱり影響を受けているのかな~」
と思ったりもします。
そして徳弘正也先生と尾田栄一郎先生の過去の思い出話として、
赤塚・手塚賞のパーティー会場に一緒に行った際に、
鳥山先生のサインをもらえなかった尾田先生を、
鳥山先生の控え室まで連れて行ってあげて、
サインと握手してる写真を撮ってもらったという話もあります。
アシスタントのためにそこまでしてあげる、
徳弘正也先生も優しいですね。
他にも、
アシスタントとして人物の輪郭の描き方や表現手法を教わった際に、
「書き込みは伝わるんだぞ」という言葉も言ってもらい、
最も印象に残っているとのこと。
師匠から弟子にしっかりと技術と仕事に対する熱意が、
受け継がれているのがわかりますね。
徳弘正也の今現在と新作の予定は?
最後に徳弘正也先生の最も気になる情報は、
新作の予定ですよね?
調べてみたところ、グランドジャンプの読み切りで、
2016年に【もっこり半兵衛】を掲載して以来、
連載はしていないようです。
おそらく今現在は次回作の構想を練っているところだと
思われます。
徳弘正也先生も体を鍛えているから、
まだ引退ということはないはずなので、
新作の情報が出るまでじっくり待ちましょう。
今回も力が入りすぎて長くなってしまいました。
最後に徳弘正也先生と尾田栄一郎先生の共通点を
もう一つ見つけました。
「〇〇先生といえば……」というような、
二人ともよく使う代表的なオノマトペがある。
尾田栄一郎先生といえば、「どん!」
徳弘正也先生といえば、「しこしこ」・・・w
最後が下ネタになってしまいましたが(汗)
ここが徳弘正也先生らしいですね!
そんな徳弘正也先生を、
これからもずっと応援していきたいと思います!